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マーケティングの処方箋 新春特別号 2012年の回顧と2013年に向けて -朝野熙彦

『2012年の回顧と2013年に向けて -朝野熙彦

 皆様あけましておめでとうございます。本年最初の「マーケティングの処方箋」として、昨年の私の記事への総括と、2013年への抱負について、市場調査クリニック主宰の村山幹朗氏(株式会社コレクシア 代表取締役)と対談したいと思います。


朝野
 2012年1月から月1回のペースで「マーケティングの処方箋」を連載してきました。私は自分の言いたいことを放談しただけなのですが、自分のどの発言に対して読者の反響が大きかったかが気になります。昨年反響が大きかったテーマは何だったでしょうか。

村山
 それではまず、昨年の「マーケティングの処方箋」の反響を測るデータとして、facebookの「いいね!」数を集計したデータを見てみましょう。

図1 マーケティングの処方箋 いいね!数(2012年末時点)

村山
 中でも抜きんでているのが『第6回 「社会とマーケティングモデル」』が49いいね!でトップです。次いで『第10回 SEMと3つの解法』の26いいね!、『第2回 モデルはなぜ必要か?ロジャースとバースを対比して』の23いいね!、と続きます。何れもfacebook上でシェアされる等して、多くの人の目に触れた記事でした。

朝野
 村山さんとしては反響の大きかった記事は、どういった理由で話題が広がったと考えていますか。

村山
 端的に言ってしまえば、ウラを明かしてしまった「暴露話」の反響が大きいように思います。トップの『第6回 「社会とマーケティングモデル」』では日本でハフモデルを取り巻いた外圧の話、『第2回 モデルはなぜ必要か?ロジャースとバースを対比して』では有名なRogersの「イノベーションの普及理論」が「理論無きモデル」であると指摘しています。
 また、2位の『第10回 SEMと3つの解法』については、SEM(共分散構造分析)自体がマーケティングの現場で使われることも多い、比較的メジャーな手法であったからでは、と考えています。

朝野
 なるほど。暴露とはいっても誹謗中傷が私の発言趣旨ではありませんがね。しかし関心が高いというのは嬉しいことですので、今年は反響の大きそうな話題を中心に連載を続けたいですね。ところで私がした話題はコレクシアさんの仕事とは関連があったのでしょうか?

村山
 どの記事も非常に強く関連していました。SEMや決定木などはコレクシアの業務でも非常に多く出番がありますし、分析ソリューションにはロジットモデルやハフモデルを用いたものもあります。そして何より、朝野先生や、マーケティング・サイエンスの考え方自体が、コレクシアが事業として提供する「科学的根拠に基づくマーケティングの支援」と強く結びついています。

朝野
 では2012年のコレクシアの仕事は忙しかったでしょうか?いかがでしたか。

村山
 昨年1月末に市場調査クリニックを公開してから、このサイトの成長と共に歩んだ怒涛の1年間でした。サイトでは朝野先生の記事や写真も含め、多大な協力を頂けて大変感謝しております。他にも、マーケティングリサーチの寺子屋の鈴木さんの連載や、分析手法の公開なども進め、約1年たった現在では検索しても比較的上位に上がってくるようになりました。
 また、市場調査クリニックでは23の分析手法を現在公開していますが、1年間の多くのお客様との実務を通して、マーケターのニーズがあるテーマ、無いテーマが見極められたことが収穫だったと感じています。今年はニーズのあるテーマにさらに注目し、より良いサービスを提供していきたいと思います。

朝野
 コレクシアには若くて優秀なスタッフがいますので高度な仕事にも対応できたのでしょうね。私としてはマーケティング・サイエンスの分野では次の3つが現在の宿題ではないかと思います。

1.ダイナミックに変動するモデルの研究
2.リアルタイムでかつアダプティブなマーケティングの実現
3.より深い知見を発見するテキストマイニングの研究

 村山さんはそれ以外にどんなテーマに注目しておられますか?

村山
 この記事の読者の方々だけに先んじてお話すると、来年のコレクシアの焦点は「ROI」です。昨年1年間で多くのマーケティングの課題に取り組ませていただきましたが、特に“広告の費用対効果を改善したい”といった課題について多くご相談を頂きました。
 「費用」はビジネスにおいて非常に敏感な問題ですが、科学的な手法によって金額、影響力などを数値で扱い、白黒はっきりつけられる問題でもあります。昨年はある広告プロモーション戦略の費用対効果の分析を行い、予算を増やさずに売上を3割増させることに成功しています。これは費用対効果の分析によって改善の為の明確な指針をもたらし、意思決定を支援できた成果だと考えています。このようなマーケティング施策の改善を、ROIの視点から推進していきたいと思います。

朝野
 それでは最後に、今年の抱負をお聞かせください。

村山
 マーケティング・サイエンスを基盤に、ROIを分析し意思決定を支援する、という新たな価値をお客様に提供することで、コレクシアを更なる高い軌道に推し進めたいと思います。早速1月から、新たな展開も予定していますので、朝野先生にも今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。


市場調査クリニックの最新情報は、現在フェイスブックページにて先行公開を行っています。

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https://www.facebook.com/researchclinic


 

「マーケティングの処方箋」 過去のインタビューまとめ

朝野先生 インタビュー一覧


 市場調査クリニックではインタビューの他にも、様々なマーケティングの課題に対応する様々な調査手法公開しています。 また、運営会社の株式会社コレクシアではこれらの手法に限らず、様々なテーマの調査実績が御座いますので、詳しくはお気軽にお問い合わせ(03-5937-0137)下さい。すでに調査データをお持ちの場合は、データ再活用サービス:セカンドオピニオンにて、データ診断「0円~」のキャンペーン中です。


 


 

朝野 煕彦 (あさの ひろひこ)

1969年、千葉大学文理学部卒業後、マーケティング・リサーチの企業に就職し、コンサルティング業務を行う。1980年、埼玉大学大学院修了。その後、筑波大学特別研究員、専修大学教授を経て、東京都立大学、首都大学東京教授を歴任する。現在、多摩大学大学院客員教授。日本マーケティング・サイエンス学会論文誌編集委員。日本行動計量学会理事。著書は「最新マーケティング・サイエンスの基礎」(講談社)など多数。


 

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