感覚構造分析
消費者の感覚的な価値判断と、
感動や購買行動との繋がりを可視化
消費者の感覚的な価値判断や購買行動をグラフ化(1サンプルから実施可能)
アウトプットと解釈

デマテル法を用いることで、要素間のつながりの強さが算出されます。それをグラフ化することで、上のグラフのように表現できます。このグラフでは、カメラのどの製品要件から、どのような過程を経て満足を得られるのかが表現されています。また、図では省略していますが、各要素間には繋がりの強さの数値が算出されるので、繋がりが強いパス・弱いパスを判断できます。
このグラフからは、大きく3つのことが読み取れます。
1.因果関係の「原因」に近い項目と、「結果」に近い項目の順序
2.要素間の因果関係の強さ
3. 消費者の感覚的な価値判断と購買行動のストーリー
まずグラフの全体を見ると、左側にはカメラの「機能」に関する項目があり、そこから矢印が「消費者ニーズ」の項目に刺さり、最後に「満足」にたどり着いています。このグラフからは、「機能」が原因となって、いくつかのニーズを満たし、結果「満足」を感じるという、消費者の感覚的な価値判断と購買行動のストーリーを示しています。さらに、それぞれの矢印の強さが解析によって算出されており、矢印の色や太さ、具体的な数値で示すことが可能です。
上のグラフから繋がりの強いストーリーを読み解くと、以下の様な解釈となります。
【製品がニーズを満たし、満足させるまでの流れ】(図上の、赤で強調された経路)
"手ぶれ補正"・"顔認識機能"→"一発できれいに撮影したい"→"気軽に写真を楽しみたい"→"カメラに満足できそう"
【ストーリー(流れの解釈)】
「手ぶれ補正や顔認識機能があることで、きれいな写真が一発で撮影でき、気軽に写真撮影を楽しめるので、カメラに満足できる」
以上のように、製品要件から目的変数までの過程を解析的にグラフ化し、その構造の流れを読み解くことで、消費者の感覚的な価値判断や、購買行動をストーリーで理解できるため、製品への「満足」といった企業側のマーケティングゴールが、ユーザー側のコンテクストやストーリーの中ではどのような道筋を経て達成されるのかが明らかになります。
さらに、この構造の中で他のパスへの影響が強い項目や多くの項目へ影響を与えている項目を探索することで、KSFとなる項目を把握することができ、そのKSFが重要である背景(グラフで表現されたストーリー)も合わせて理解することができます。